SSブログ

シャネル・ピグマリオン・コンサート:須藤千晴(pf) [音楽時評]

9月13日午後,シャネル・ピグマリオン・コンサートで須藤千晴さんのピアノを聞いてきました.
須藤さんは2007年のシャネル・ピグマリオン・コンサート・メンバーで,今回はお客様として招かれての出演でした.

今日のプログラムは,
メンデルスゾーン:幻想曲 作品28より 第1楽章Con moto agitato, 第3楽章Presto,
ショパン: 幻想即興曲 嬰ハ短調 作品66
ヴェルディ/リスト編曲: リゴレットパラフレーズ
        ※※※※※※※※
シューマン:   ピアノ・ソナタ第3番 作品14より 第3楽章,
ショパン:     ポロネーズ第7番 変イ長調 「幻想ポロネーズ」 作品61
でした.なおアンコールは,ドビュッシィからの「雨の庭」が演奏されました.

このコンサートの良い点は,演奏者が予め用意されたプログラム解説にほかに,演奏者自身がマイクを取って曲の解説をしてくれるところです.
須藤さんは,今日のプログラムを,ドイツ・ロマン派 + ショパンという組み合わせだと紹介していました.
それはたいへん分りやすいのですが,上記のように曲の一部が2回も細切れに演奏されるのは,個人的には好きではありません.

たいへんしっかりしたテクニックを持ったピアニストで,タッチも左右のバランスも見事だったのですが,ちょっと不満が残ったのは,ピアニストの責任というより小型のスタインウエイの故でしょうが,高音部があまり響かなかったことです.

それでもメンデルスゾーン,リスト,シューマンの引き分けはそれなりに説得的なものがありましたし,2曲弾かれた,恐らくピアニスト須藤さん好みのショパンは,2曲とも情感豊かでなかなかの好演だったと思います.

これからのさらなる発展を大いに期待したいと思います.

追記: 須藤千晴さんは,東京芸術大学音楽学部器楽科卒業,ドイツ国立ベルリン音楽大学留学,2008年3月帰国,いくつかの国際ピアノコンクールに入賞,ドイツその他でリサイタル活動で好評を博し,2007年には横浜でリサイタルの外,シャネル.ピグマリオン.コンサート出演.
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。