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新日フィル・サントリー定期,アルミンク他 [音楽時評]

9月11日,ツダホールから回って,新日フィルの新年度最初のサントリー定期を聴いてきました.

出演は,指揮が音楽監督のアルミンク,それに声楽アンサンブル”ラ・フォンテヴェルデ”(カウンター・テナーとリュートを含め7人),栗友会合唱団,ソプラノ:ナンシー・グスタフソン と多士済々でした.

プログラムはなかなかユニークで,
モンテヴェルディ:「お前は眠っているのか.ああ,惨い心よ(マドリガーレ集第7巻より)
ワーグナー:   前奏曲と愛の死(楽劇「トリスタンとイゾルデ」より)
ジェズアルド:  「お慈悲を」と,私は泣いて叫ぶ(五声のマドリガーレ集第5巻より)
        ※※※※※※※※
モンテヴェルディ:ああ,私のいとしい女,私の心の女はどこに(マドリガーレ集第7巻より)
バルトーク:    バレエ音楽「中国の不思議な役人」 作品19
ジェズアルド: だが,惨い苦しみの源である貴女(五声のマドリガーレ集第5巻より)
という組み合わせで,前半の3曲と後半の3曲がそれぞれひとまとまりとして演奏されました.

モンテヴェルディとジェズアルドがいずれもサントリーホールのオルガン横に並んだ声楽アンサンブル”ラ・フォンテヴェルデ”によってリュートを背景に美しく歌われました.アルミンクの指揮はなしですが,始まりのシグナルを送っていたのと,3曲の終わりを姿勢で聴衆に示していました.

まず清らかな歌声の後に,ワーグナーの「前奏曲と愛の死(楽劇「トリスタンとイゾルデ」より)」で,前奏曲のあとに「愛の死」がこれも誠に美しいナンシー・グスタフソンのソプラノの歌声が良く響いていました.
そのあとに,ジェズアルドの「お慈悲を」と,私は泣いて叫ぶ(五声のマドリガーレ集第5巻より)が,また声楽アンサンブル”ラ・フォンテヴェルデ”によってリュートを背景に美しく歌われました.

後半は同じパターンで,モンテヴェルディに始まり,バルトークの「中国の不思議な役人」が,栗友会の低い歌声で綴られました.そして,リュートに乗った声楽アンサンブル”ラ・フォンテヴェルデ”によるジェズアルドの斉唱によって締めくくられました.

オケも良く鳴っていましたが,声楽アンサンブル”ラ・フォンテヴェルデの美しい歌声が耳元に残っています.
とにかくまことに珍しい試みを,大いに楽しんだというのが今夜の感想です.
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