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新日フィルの室内楽:珍しい室内楽の演奏 [音楽時評]

9月4日,新日フィルの室内楽演奏に行ってきました.
秋シーズンの始まりです.

今夜のプログラムは次の通りなかなか興味深いものでした.
ハイドン:弦楽四重奏曲第82番へ長調「雲が行くまで待とう」 op.77-2
 第1ヴァイオリン:山田容子
 第2ヴァイオリン:石田はつみ
 ヴィオラ:     野村敬子
 チェロ:      武澤秀平
        ※※※※※※※※
テレマン: 4本のためのコンチェルト
 第1トロンボーン:山口尚人
 第2トロンボーン:宮下宣子
 第3トロンボーン:奥村晃
 バストロンボーン:門脇賀智志
ウエーバー: 3つの小品op.29
第1トロンボーン:宮下宣子
 第2トロンボーン:山口尚人
 第3トロンボーン:奥村晃
 バストロンボーン:門脇賀智志
プーランク: ピアノと管楽五重奏のための六重奏曲
 ピアノ:  三輪 郁
 フルート: 野口みお
 オーボエ: 浅間信慶
 クラリネット: 澤村康恵
 ファゴット: 石川 晃
 ホルン:   金子典樹

ハイドンの弦楽四重奏曲は,ハイドンが完成した最後の弦楽四重奏で,「雲が行くまで待とう」という愛称は,第1楽章第1主題がイングランド民謡に類似点があって付けられたのだそうですが,真偽は定かではないそうです.
しかし,ハイドン最後のクァルテットだけあって,モーツアルト,さらにはベートーヴェンを思わせるほど構成のしっかりしたもので,なかなかの好演を楽しむことができました.

トロンボーンの4重奏は,たいへん珍しいのですが,最初の曲で余りの音量の大きさに驚かされましたが,それに慣れるに従って,バストロンボーンを含めたアンサンブルの妙を持った,なかなか滋味溢れる曲を,楽しむことが出来ました.
こうした機会にしか滅多に聴けない,非常に良い経験になりました.

プーランクの六重奏曲は,20世紀前半の作品ですが3楽章からなる本格的な六重奏曲で,6つの楽器間の音の受け渡しに乗せて,最初から最後まで,メロディの豊かな曲で,まことに美しい室内楽でした.ホルンも他の楽器とよく調和して,たいへん好演を聴かせて貰いました.

こうした多様な室内楽を聴けるのは,それだけでたいへん楽しめるコンサートだと思います.


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