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新日フィル:室内楽 [音楽時評]

新年度の室内楽シリーズの初回でトリフォニーホール小ホールに行ってきました.

プログラムはハイドンの弦楽四重奏曲第67番「ひばり」,それにメンデルスゾーンの弦楽八重奏曲でした.

日頃から顔なじみの新日フィルの団員が4人集まってクァルテットをやるというのはたいへんいいものですね!特にハイドンの「ひばり」は手頃な曲で,ひたすら美しい音をバランス良く聴かせてくれればいいわけですから,第1楽章のヒバリを思わせる音型が綺麗に響き,第2楽章,緩徐楽章では明るい主旋律とやや沈んだ感じの中間部が入り,それは古典的な第3楽章メヌエットでも快活な主部と落ち着いた中間部に引継がれ,終楽章でも活発な主部と愁いを含んだ中間部を含んだ3部形式で締めくくられました.
結構,好演だったと思います.

メンデルスゾーンの八重奏曲は比較的良く弾かれる八重奏曲ですが,オケの仲間が集まってこういう曲を聴かせてくれるのはたいへん有り難く思います.
楽章ごとの説明は省きますが,やや優秀なコンマスが全体に目立ってしまって,チェロを除いて他の楽器の影が薄くなったのはいささか残念でした.

JTアートホールで聴いた旧新2つのクァルテットが合体して聴かせてくれた素晴らしい演奏が未だ脳裏にこびりついていたせいか,少し不満が残りましたが,個人的には好きな曲なので,こうした機会を作ってくれた楽団員に感謝したいと思います.
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