JTアートホール室内楽シリーズ;向山佳絵子と仲間達 [音楽時評]
7月11日,JTアートホールに,室内楽シリーズ:向山佳絵子と仲間たち,を聴きに行って来ました.皆,一線で活躍中の仲間を集めた,それも女性ばかりのアンサンブルで,演奏もたいへん真摯に向き合っていて,このホールで久しぶりに心地よい演奏会でした.
出演者は,
Violin: 玉井菜採 東京芸大准教授
井上静香 紀尾井シンフォニエッタ・メンバー
戸上眞里 東フィル第2ヴィオリン首席
重岡菜穂子 ソリストとして活躍中
渡邉ゆづき 都響第1ヴァイオリン副主席
Viola: 篠﨑友美 新日フィル首席
直江智沙子 桐朋学園2007年卒,ベルリン留学,ヴァイオリニストでもある.
森口恭子 フリーランス
Cello: 向山佳絵子 本公演のプランナー
高橋純子 都響団員
渡邊方子 NHK響団員
Contrabasss:小笠原茅乃 東フィル副主席
Flute: 佐久間由美子 ソリストとして活躍
Chennbaro:曽根麻矢子 ソリスト
と,多士済々でした.
プログラムは,
J.S.バッハ | : | ブランデンブルク協奏曲 第3番 ト長調 BWV.1048 |
A.ルーセル | : | フルート三重奏曲 Op.40 |
J.イベール | : | 2つの間奏曲 |
G.ロッシーニ | : | 弦楽のためのソナタ 第5番 変ホ長調 |
J.S.バッハ | : | ブランデンブルク協奏曲 第5番 ニ長調 BWV.1050 |
と名曲揃いでした.
バッハ;ブランデンブルグ協奏曲は第3は,全員参加,
ルーセル;フルート三重奏曲は,佐久間由美子,玉井菜採,向山佳絵子,
イベール;間奏曲は.佐久間由美子,玉井菜採,曽根麻矢子,
ロッシーニ;弦楽のためのソナタ 第5番は,渡邉ゆづき,井上静香,向山佳絵子,小笠原茅乃
バッハ;ブランデンブルグ協奏曲第5番は,玉井菜採,佐久間由美子,曽根麻矢子をソリストとして全員賛歌
でした.(プログラムの紹介順で判断しましたが,平面の客席からは顔がよく確認できませんでしたので,間違いにお気づきの方はお教え下さい)
全員が前半と後半で衣替えをされたので,いっそう華やかでした.
とにかく現在活躍中のメンバーをピックアップして華麗に演奏されたコンサートでしたから,たいへん心地よく皆さんの演奏を楽しむことが出来ました.
とくに圧巻はブランデンブルグ協奏曲で,第3番では各出演者が順にソロを担っていましたし,第5番では,玉井菜採,佐久間由美子,曽根麻矢子の3人のソリストがたいへん好演を聴かせてくれました.とりわけ,曽根麻矢子のカデンツアはまことに見事でした.
またの企画を楽しみにしたいと思います.