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東京芸大奏楽堂:ライプチッヒQuartet を迎えて [音楽時評]

6月2日,久し振りに東京芸術大学奏楽堂に,ーライプツィッヒ弦楽四重奏団を迎えてーという室内楽演奏会を聴きに行って来ました.
今日のマチネーは,東京芸大の学生(大学院生を含む)中心の演奏会で,まず,学生によるクヮルテット,次に教員に社会人を加えてのピアノ四重奏,休憩後にライプチッヒ弦楽四重奏団に芸大院生をプラスした弦楽八重奏曲でした.

プログラムと出演者は.
ハイドン:《弦楽四重奏曲 第38番》変ホ長調 作品33-2
Vn:石田 紗樹(4年),下田 詩織(4年), Va:松村 早紀(4年) Vc:山本 直輝(4年)

ブラームス:《ピアノ四重奏曲 第2番》イ長調 作品26
Vn:松原 勝也(教授) Va:市坪 俊彦(准教授) Vc:菊地 知也(日フィル) Pf:日下 知奈(非常勤講師)

メンデルスゾーン:《弦楽八重奏曲》変ホ長調 作品20
ライプツィヒ弦楽四重奏団 
Vn:シュテファン・アルツベルガー, ティルマン・ビュニング
Va:イーヴォ・バウアー, Vc:マティアス・モースドルフ
Vn:長尾 春花(修1) 對馬 哲男(修1) Va:多井 千洋(修2) Vc:島根 朋史(修1)
でした.
合計で16人が出演したことになります.

ハイドンは,ロシア四重奏曲第2番と呼ばれ,『冗談』というニックネームを持つ4楽章構成の曲で,4つの楽器のバランスが極めて良い,比較的簡潔な曲ですが,若手4人が懸命に好演してくれました.

ブラームスの作品26は,作品25と相次いで作曲された曲ですが,作品25と較べて,優美で温和な曲になっています.経験豊かな人たちの演奏でしたから,優美に演奏され,華麗なコーダで締めくくられました.

メンデルスゾーンの八重奏曲は,2群の弦楽の対比というよりは,8つの弦楽器のオーケストレーションといってよい曲で,木曽音楽祭で何度か繰り返して演奏されたのを聴いたことがありますし.JTアートホールでも弦楽器奏者の組み合わせで演奏されたのを聴いています.
今日の演奏では,若い紅1点の長尾春花さんがたいへん綺麗な音を響かせて,全体がたいへん好演していました.

余談ですが,上野公園の改装がほぼ完成して,噴水も多様性を持ってきましたし,コーヒー・ショップとカフェが向き合って出来,お手洗いも2ヶ所増設され,東京都美術館が旧奏楽堂近くに北口が出来たほどかなり規模拡充されて大改修を終えていました.パンダの赤ちゃんの話は音沙汰ないまま立ち消えたようですが...
散策を好む方には,東京芸大の奏楽堂や台東区の旧奏楽堂へのお出かけに,楽しみが増えたと思いますから,コンサート・スケジュールなどチャックされることをお薦めします.

ーライプツィッヒ弦楽四重奏団を迎えてーの芸大奏楽堂の演奏会は今日が第1日で,第2日は今月8日,ライプツィッヒ弦楽四重奏団単独で,ハイドン『皇帝』,モーツアルト『不協和音』およびメンデルスゾーン『弦楽四重奏曲 第5番』が予定されていますので,念のため.
私は,津田ホールで開かれるクヮルテット・アルモニコのクラリネット五重奏曲演奏会とダブって行けなくって残念なのですが...

 

 


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