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シャネル・ネクサスホール:ピアノ・トリオ演奏会 [音楽時評]

8月27日,シャネル・ネクサスホールに,ピアノ・トリオ演奏会を聴きに行ってきました.出演者はピアノ;副島響子,ヴァイオリン;田部絢子,チェロ;朴 哲根という,いずれもモスクワ音楽院本科4年在学j中の若手でした.

プログラムは,                                                                       ボリス・チャイコフスキー: ピアノ三重奏曲 B minor 
            ※※※※※※※ 
ブラームス:          ピアノ三重奏曲第1番 ロ長調 作品8 
でした.

最初のチャイコフスキーは,ピョートル・イリイチ・チャイコフスキーとはまったく親戚関係にない,20世紀後半の作曲家ですが,一応調性に従った曲で,3楽章構成,疾走する第1楽章,民謡を取り入れた緩徐楽章の第2楽章,変奏曲形式の第3楽章となかなか変化に富み,結構,よく楽器を鳴らす曲でした.
ここで感嘆したのは,チェロの朴 哲根が素晴らしい名手だということでした.日本のチェリストは,ほとんどが声楽でアルトがよくやるように,高音部と低音部で音質が変わってしまうのですが,この人は一貫してヴァイオリンと合わせて澄んだ音を鳴らし続けていました.

そのチェロの名演がたいへん貢献したのがブラームスで,とくに第2楽章の出だしの美麗な音は見事で聴き応えがありましたし,第3楽章の緩徐楽章でもチェロの美音が際立っていました.

シャネル・ピグマリオン・コンサートとしては,なかなか聴き応えのある演奏会だったと思います.


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