シャネル・ネクサスホール永野光太郎(pf)リサイタル [音楽時評]
8月は夏休みの学生さんが多いのか,シャネルの抽選に入って,久しぶりにシャネルで永野光太郎さんのピアノリサイタルを聴いてきました.
1988年生まれといいますから23歳というところでしょうか.昨年のシャネル・ピグマリオン参加者ということですが,少し伸び悩んでいる感じでした.というのは,次のブログで紹介するNewYork Times の音楽評が,近年の若手ピアニストの成長は素晴らしく,20世紀の巨匠達のレベルを超えて一段と高いレベルに成長したという評論を読んでいたからです.そこで新しき大家としてあげられているのは,ランラン,ユンディ・り,ユジャ・ワン,年かさでキーシンなどです.
日本人でこうした大家に仲間入りしそうなのは,内田光子は別格として,河村尚子くらいではないでしょうか.小菅優が急に遅れ始めたのが気になっているところです.彼女が来年正月早々,市川市行徳公民館でリサイタルを開くと聞いて,「何故?」と驚いています.そこは最初はかなり優れた音楽ホールだったのですが,あっという間に中学校のブラスバンドを乗せるためにステージを前に張り出したため,いっぺんに音が駄目になってしまっているからです.
余談になってしまいましたが,今日の永野光太郎のプログラムは, ハイドン: エステルハージ・ソナタ第2番 ホ長調 Hob.XVI.22
ハイドン: エステルハージ・ソナタ第3番 ヘ長調 Hob.XVI.23
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ドビュッシー: ベルガマスク組曲より 「月の光」
同 : 12の練習曲より 「半音階のために」
同 : 映像第2集より 「金魚の色」
ラフマニノフ: 前奏曲 嬰ト短調 作品32-12
同 : 練習曲集「音の絵」より第9番 ニ短調 作品39
でした.
3人の作曲家の作品を,丁寧に弾き分けていたのはなかなか良かったと思います.現在は八王子に在住のダン・タイ・ソン等に師事しているそうですが,いっそうの成長を期待したいと思います.
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