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武蔵野文化小ホール:メルヴィン・タン(pf)リサイタル [音楽時評]

久しぶりに武蔵野文化会館小ホールに,シンガポール出身,ロンドン在住のピアニスト,メルヴィン・タンのリサイタルを聴きに行ってきました.メルヴィン・タンは,世界の主要楽団との協演歴も多く,室内楽面でも多くのレコーディングを残しているピアニストです.

丁度,今年の第14回チェイコフスキー国際Competition でアジアの韓国勢が圧勝しましたから,その好影響で,今後,アジア出身者の活躍の場がぐっと広がるのではないでしょうか.

今夜のプログラムは,                                                 モーツアルト: 幻想曲 ハ短調 K.475                                                                             モーツアルト:ピアノ・ソナタ ハ短調 K.457                                                            ドビュッシー: 映像 第1集 Ⅰ.水の反映,Ⅱ.ラモーを讃えて,Ⅲ.運動                           ※※※※※※※※                                                                                  ショパン:   ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 Op.58
でした.

メルビン・タンは,かなり端正なきっちりとした演奏をする人ですから,モーツアルトはピッタリ相性が合っていて,好演してくれました.                                           ただ,ピアニストがよくやるようにソナタの前に短い幻想曲を前奏曲のように弾いて,すぐソナタに移ったのです.プログラムにもちゃんとそう説明してありました.                          しかし,あろうことか,武蔵野文化会館小ホールの聴衆は,幻想曲が2楽章までと勘違いしたのか,ソナタの1楽章の後に1/3位の人が拍手を入れてしまったのです.                       武蔵野の聴衆には「通」が多いのかと買いかぶっていたのですが,チケットが割安なこともあって,市内から暇つぶしないしは勤め帰りに通っている人も多いということなのでしょうか.

ドビュッシーは,印象の音楽ですから,無難な出来でした.

ちょっと!と思わされたのはショパンでした,端正な演奏はそれとして,いささかショパンらしさの表現に不足していたように思われてなりませんでした.


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