東京文化小ホール:吉野直子レクチャー・コンサート [音楽時評]
3月4日,東京文化会館小ホールに,吉野直子レクチャー・コンサート「ハープ諸国めぐり」を聴きに行ってきました.
この日は,「ハープ諸国めぐり」とあるように,チェコ,フランス,イギリス,アメリカ,日本,イスラエル,重ねてフランスの計7カ国の作曲家の作品が紹介されました.
プログラムは次の通りでした. J.L.ドゥシュク: ハープのためのソナタ ハ短調 G. フォーレ: 塔のなかの王妃 Op.110 B. ブリテン: ハープのための組曲 Op.83 N.ロータ: サラバンドとトッカータ ※※※※※※※※ M.グランジャニー: コロラド・トレイル Op.28 C.サルツェード: 夜の歌 細川俊夫: 回帰Ⅱ~ハープ独奏のための~ A.マヤーニ: トッカータ G. ピエルネ: アンプロンプチュ・カプリース[奇想的即興曲] でした.
作品の生まれた国のことは2国について説明があり,王朝文化の花開いたフランスがハープの王道だという話があり,イスラエルではこの40年ほどハープ国際コンクールが続けられているということでした.
曲の解説は省略しますが,ハープのメカニズムについて,
1.弦は47本あること,
2.オクターブごとに同じ色の弦があること,
3.ペダルは7本あること, が説明されました. 7本のペダルがオクターブ;ド,レ,ミ,ファ,フォ.ラ,シの弦に対応していて,各3段階あり,♯,ナチュラル,♭に対応しており,,ペダル操作で調性を合せ,ピアノの黒鍵の役割を担わせていると言うことでした.
弦が原則としてガット弦なので,湿度変化に弱く,毎度たいへん神経を使うと話していました.また,ハープはおよそ40kgもあるので,運搬がたいへんだと言う話でした.
今日はここまでにします.
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