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武蔵野文化小ホール: キャサリン・ジェイコブソン・ピアノ・リサイタル [音楽時評]

1月25日,昨日に続いて,武蔵野文化小ホールへ,ピアノのキャサリン・ジェイコブソンを聴きに行ってきました.                                                       昨夜,ロシア出身の素晴しい若手ピアニストを聴いたのですが,今夜は,なぜ武蔵野がこの人を招聘したのだろうといささか疑問を感じました.

少し調べましたら,そもそもは大阪フィルハーモニーが,レオン・フライシャー指揮の演奏会を開いたところ,フライシャーが夫人をソリストとして連れてきたのだそうです.それを機会にというか便乗してというか,武蔵野文化小ホールがその夫人にリサイタルを依頼したということのようです.

プログラムは,                                                       シューベルト:  4つの即興曲集 Op.90 Ⅰ~Ⅳ                                    スクリアービン: ピアノ・ソナタ 第3番 嬰ハ短調 Op.23                                          ※※※※※※※※                                                                                     モーツアルト: ロンド イ短調 K.511                                                                  シューマン:  ウイーンの謝肉祭の道化芝居 「幻想的情景」 Op.26                             でした.

とにかく最初のシューベルトがいただけませんでした.私はブレンデルのCD でOp.90 & Op142 を毎週のように聴いているモノですから,ジェイコブソンの硬いピアノ・タッチが最初から気になってしまって,この4曲ですっかり悪い印象を持ってしまいました.

スクリアビンは硬いタッチでもまだ聴けましたが,後半のモーツアルトのロンドでも柔らかさが見られず,何となく一本調子でした.音の表情に豊かさが表れないのです.

シューマンはちょっと聴いた記憶のない曲でしたが,5楽章構成が淡々と弾かれました.

武蔵野文化会館は昨年まであった1000円という価格帯を1500円に上げたのですから,それを機会に東京はいくらだけど武蔵野はいくらといった宣伝,あるいは日本でただ1回のリサイタルといったcatch phraseばかりを喧伝するのはやめて,もっと演奏者のプロフィールを詳しく紹介するようにして貰いたいと強く要望します.                                          今夜の場合,英語はプログラムの表紙でも3枚目のプロフィールでも Katherine Jacobson--Fleisher と明記されていたのに,日本語はあくまでキャサリン・ジェイコブソンだけだったのです.これはあまりに酷すぎませんか?

 

 

 


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